弁護士、法律事務所のセキュリティ対策!今すぐできる情報漏えい防止策

弁護士、法律事務所のセキュリティ対策!今すぐできる情報漏えい防止策 弁護士、法律事務所のセキュリティ対策!今すぐできる情報漏えい防止策

はじめに

法律事務所では、クライアントの機密情報を多く扱うため、情報漏えい対策は必須です。
しかし、実際には「何から始めればいいのかわからない…」「どこまで対策すればよいのかわからない」と感じている事務所も多いのではないでしょうか?

セキュリティ対策が不十分だと、サイバー攻撃のターゲットになり、クライアント情報の漏えいリスクが高まります。過去には弁護士業界で漏えい事件や訴訟に発展したケースもあり、ランサムウェア攻撃の増加により、業務停止のリスクも高まっています。

本記事では、今すぐ実践できるセキュリティ対策を紹介します。
今日から取り組み、事務所の安全性を高めましょう!

パスワード管理の徹底

まず最初に、セキュリティで最も基本的かつ重要な対策はパスワード管理です。
クライアントの機密情報を守るためには、強固なパスワードを使い、パスワードをしっかりと管理することが求められます。

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こんなパスワードはNG!使い回しも避けよう!

「123456」「password」など、簡単に推測されるパスワードは絶対に避けましょう。また、複数のアカウントで同じパスワードを使い回すことも危険です。万が一、一つのアカウントがハッキングされると、他のすべてのアカウントが危険にさらされます。

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手帳や付箋でのパスワード管理は危険!

多くの方が、手帳や付箋にパスワードを記載して管理しているかもしれませんが、これも非常にリスクが高いです。紙に記載されたパスワードをモニターや机の上に放置していると、第三者に見られる可能性があります。万が一、紛失した場合は取り返しがつかないこともありますので、この方法は避けるべきです。

おすすめの管理方法

①パスワード管理ツールを使う

専用のパスワード管理ツール(パスワードマネージャー)を使うことで、すべてのパスワードを暗号化して安全に管理できます。ツールがパスワードを自動で入力してくれるので、複雑なパスワードを作成する手間もありません。

②インストール型のパスワード管理ツールを利用する

パソコンにインストールして使うタイプのツールを選べば、インターネットに依存せず、オフラインでも管理が可能です。セキュリティも強固で安心です

③Excelファイルで管理する

Excelでパスワードを管理することも可能ですが、その際は必ず暗号化して保存しましょう。パスワード保護機能を使って、ファイルが第三者に見られない工夫は必須です。

パソコンの基本的なセキュリティ設定

次に、パソコン自体のセキュリティを強化しましょう。日々使うパソコンに脆弱性があると、サイバー攻撃のリスクが高まります。

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パソコンのOS、ソフトウェアを最新に保ちましょう!

OSやソフトウェアは、定期的にアップデートすることが非常に重要です。アップデートを怠ると、脆弱性が残ったままになり、サイバー攻撃の標的になる可能性があります。自動更新を有効にして、更新漏れを防ぎましょう。

おすすめの設定は自動更新!

OSやソフトウェアのアップデートを手動で行っている場合、更新漏れのリスクがあり、またそのたびに手動で確認する手間もかかります。これを防ぐためには、自動更新機能を設定することをおススメします。自動更新を有効にしておくと、必要な更新が自動でインストールされ、定期的に手動で確認する手間が省けます。

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公衆Wi-fiへの接続は絶対にしない!

ノートパソコンを使って外出先で仕事をする弁護士が多いですが、公衆Wi-Fiの使用には十分な注意が必要です。公衆Wi-Fiはセキュリティが不十分であることが多く、データが盗まれるリスクがあります。外出先でインターネットを利用する際は、VPN(仮想プライベートネットワーク)を活用するなど、セキュリティ対策を講じた接続方法を選択しましょう。

セキュリティソフトを導入

セキュリティソフトは、パソコンをウイルスやマルウェアから守るために必須です。セキュリティソフトを導入したら、定期的にスキャンを実施し、パソコンがウイルス感染の有無を確認しましょう。また、ライセンスの有効期限が切れると更新が行われず、保護が不十分になる可能性があります。期限を確認し、必要に応じて更新を行いましょう。

Windows 標準の「Windows Defender」のみで大丈夫!?

Windows Defenderは基本的なセキュリティ機能を提供しますが、機密情報を扱う法律事務所では、さらに高い防御力を持つセキュリティソフトの導入が必要です。専用のセキュリティソフトは、リアルタイム脅威検出やランサムウェア対策、マルウェアスキャンなど、より高度な機能を提供します。

不審なメールやリンクを開かない

弁護士は日々、多くのメールを受信し、業務上インターネットでの調べ物を行う機会も多くあります。しかし、その中にはフィッシングメールやマルウェアが仕込まれた危険なリンクが含まれていることがあります。うっかり開いてしまうと、情報漏えいやシステム侵害などの重大なリスクにつながるため、次のポイントを日々心掛けましょう。

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フィッシングメールやマルウェアのリスクに注意

不審なメールやリンクを開くことで、機密情報の流出や不正アクセスの危険性が高まります。法律事務所では顧客の個人情報や機密情報を扱うため、こうしたリスクを極力避けることが必要です。

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差出人を確認する習慣をつける

知らない差出人からのメールや、怪しいリンクが含まれているメールは絶対に開かないようにしましょう。差出人のアドレスを確認し、信頼できる相手から送信されているかどうかを必ずチェックすることが大切です。

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万が一、不審なリンクを押してしまった場合

もし誤ってリンクをクリックしてしまった場合は、すぐに次の対応を取りましょう。
・個人情報やパスワードを入力しない
・ネットワークを切断し、感染拡大を防ぐ
・ウイルス対策ソフトでスキャンを実施
・パスワードを変更する
・IT担当者や専門化に適切な対応を依頼する

事前の対策と適切な対応を徹底することで、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。普段からメールやリンクを開く前に十分に注意し、安全に業務を進めましょう。

物理的なセキュリティ対策も忘れずに!

セキュリティ対策はパソコンだけでなく、物理的な管理も重要です。
特に法律事務所は紙の資料が多く、事件ファイルがデスクの上や足元に山積みになっていると、紛失や情報漏えいのリスクが高まります。

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席を離れる時は画面ロックを徹底

席を離れる際に、パソコンの画面が他人に見られないようロックをかける習慣をつけましょう。これにより、重要な情報が他人の目に触れるリスクを防げます。

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USBメモリの管理を徹底

USBメモリは、機密情報の持ち運びやバックアップに便利ですが、紛失や盗難のリスクも伴います。必要以上にUSBメモリを使わず、使用後はきちんと保管するようにしましょう。

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デスクの上に書類放置をしない

机の上に機密情報が書かれた書類を放置することも危険です。特に来訪者が執務室に入室する場合などには、必ず机の上を整理整頓し、機密文書をロックできる場所に保管するよう心がけましょう。

セキュリティ意識を高める

セキュリティ意識の向上は、事務所全体で取り組むべき重要な課題です。特に法律事務所は少人数での運営が多く、個々の意識の差がリスクにつながるため、全員が高い意識を持つことが不可欠です。
また、セキュリティポリシーの策定は、事務所全体のセキュリティ意識を高める有効な取り組みの一つです。
日々の小さな意識の積み重ねが、強固な情報管理体制を築く鍵となります。

まとめ

法律事務所でのセキュリティ対策は、クライアントの信頼を守るために不可欠です。
パスワード管理やパソコン設定、物理的な管理など、今すぐ実践できる基本的な対策を取り入れて、事務所のセキュリティを強化しましょう。
これらの対策を徹底することで、情報漏えいのリスクを最小限に抑え、クライアントの信頼を守ることができます!

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